その表現、あまりにも饒舌。

先日、2021年3月3日発売予定のDVD・Blu-raySnow Man ASIA TOUR 2D.2D.」から「D.D.」がSnow Manのアーティストチャンネルで公開された。


Snow Man「D.D.」(from「Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.」)

 

この動画を見て、大好きな人の表現を受け取って感じたことを言葉で表したくなりひとまず書き出したところ、いつものごとくとてもとても長くなってしまった。

 

そんな時はたいていふせったーに頼っていたのだけれど、どうもあの読みにくい感じが好きになれなかったし、ずっと推しに対する気持ちをその時納得できる文章にしてまとめたものを作りたかったので、じゃあブログかなあと。

 

 

ということでスタ―――ト!!

 

 

 

 

ラウールくんの「全力」

言葉にはいろいろな意味があって、人それぞれの解釈が存在する。

「全力」という言葉もきっと使う人によってどのような状態を指すのか違ってくる。

例えば、ある人の「全力」は、後に控えるスケジュールに使う体力の温存をかんがみた上で目の前の出来事に注げる「全力」なのかもしれないし、

またある人の「全力」は、本人は「全力」だと思っているけれど実は体に大きな反動がこないように無意識にセーブされた「全力」なのかもしれない。

これらは全く悪いことではないし、むしろ素晴らしいことだと思う。きちんと自分の身体を管理できているということだから。

 

でも、Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.オーラスでD.D.を踊っているラウールくんから伝わってきたのは、その類の「全力」ではなかった。

ほんとうに、あの時点で彼の身体に残っている力を余すことなく注ぎきっている「全力」だった。そのあとのことなんて、考えていないように見えた。

あの公演では、D.D.は確かセットリストの中盤に差しかかる少し前だったと記憶している。見返したら案の定だった。

 

avex.jp

いや始まって5曲目やないかい!!

数えたら、D.D.の後には17曲も控えていた。歌唱だけの曲や収録された映像による曲があったにしても、Boogie Woogie Baby、Storiesをはじめとするダンスナンバーが何曲も残っている。それなのにあの出力。

ダンス素人の私からしても「これ、セトリラスト、なんならアンコールでのパワーの出し方でしょ、、」と思う。

でも、それがきっとラウールくんの「全力」の意味するところなのだ。

向き合ったその一瞬一瞬に自分がもてる限りの力を出し切る。主観的・客観的、どちらの視点からみても出せる力が底をついていたとしても、その底をぶち破ってさらにエネルギーを掘り起こしぶつける。

個人的にラウールくんの「全力」はそういうイメージだ。

 

ラウールくんの「全力」を感じたシーン

あのパフォーマンスを観た人みんな、彼の「全力」を踊り方の端々から感じると思うのだけれど、私が特に驚かされた箇所を記しておく。


※下記のURL、なぜかDance Practice以外時間指定ができていません。申し訳ありませんが自力で秒数を合わせていただけますと幸いです。

 

1:25

https://www.youtube.com/watch?v=LNSh0JHUfgg?t=1m25s

「淘汰の先にある未来へ」で前に飛び出して来るラウールくん。腕ちぎれて飛んでいきそうで怖い。

 

1:38

https://www.youtube.com/watch?v=LNSh0JHUfgg?t=1m38s

「Hey you, let me go!」で大砲を撃つ(ように見える)ラウールくん。もはや君がバズーカ。

そしてその後「Just follow me」の直前でなんと、上半身を腰の位置まで下げてる。

この振りに見覚えがなかったのでD.D. のDance Practice動画を見返すと上半身は起きていたし、ASIA TOURの方では音に合わせて体を下げたので、アドリブでアレンジをしたのだと思う。

1:42 

www.youtube.com

 

それにしたって、上半身を腰まで下げる??普段でも制御するのがきっと大変なその体を、、、より負荷がかかるような動かし方をするの??

体力がとっくに限界で、しかもまだ披露する曲がたくさんあるあの状況で??

形容しがたい衝撃と尊さ。

 

2:37

https://www.youtube.com/watch?v=LNSh0JHUfgg?t=2m37s

「淘汰の先にある未来へ」制御されながらも激しく揺さぶられる腕と頭。

「へ」の部分で、目を丸くするほどの高さと距離を跳んでる…。

当日見ていた時も、「え?!」と仰天したのを覚えている。

ここだって、こんなに思いっきり跳躍しなくたってパフォーマンスはできる。

それでも跳ぶ。それがラウールくんの「全力」なのだ、と思う。

 

 その表現、あまりにも饒舌。

 ラウールくんの放つ表現は、ほんとうに多くのことを語りかけてくれていると感じる。

 それは時に楽曲のコンセプトであったり、楽曲に登場する人物の感情そのものであったり、ラウールくん自身の感情だったりする。

今回私がラウールくんのパフォーマンスから受け取ったのは、「全力でやりきる意志」と「感謝」、そして「ラウールくんという人の生き様」だった。

 ASIA TOURでラウールくんは、その瞬間ごとに持てる力を惜しみなく「全力」でパフォーマンスに注いでくれた。人間には100%の力は出せないというけれど、あのときのラウールくんは100なんて数字、ゆうに超えていたんじゃないかと思う。

そして、彼にそこまで力を出させた原動力は、おそらく周りの人たちへの感謝の気持ちだったんじゃないだろうか。RIDE ON TIMEで映し出されたASIA TOURの打ち合わせでの「感謝を伝えようとなったら曲で表現できてるのかなって」という発言や、オーラスの前半で「感謝を表現させてください」と言ってくれたことから、彼が彼を支える周囲の人たちへの感謝をパフォーマンスを通して伝えようとしてくれたことは想像に難くない。感謝の気持ちを表すひとつの手段としてラウールくんは、自分にできるだけの全力を尽くすという形をとったんじゃないだろうか。少なくとも私は、すでに満身創痍のその体でもなおパフォーマンスに挑む姿に、彼の内に秘める思いの大きさを見た。

 自分が発信した言葉や抱いている思いを、その時もてる限りの力を振り絞って十分すぎるほどに表現にぶつける。ここから浮かび上がってくるラウールくんの生き様は、とても誠実で、清らかで、美しく、尊かった。

 

彼は人より考えていることを言葉にする人だと思うのだけれど、その言葉が表現に還元されたとき、発言された言葉が含んでいる意味や説得力が何十倍、何百倍にも増幅しているように感じる。有言実行という言葉があるけど、ラウールくんの場合有言と実行の比が1:∞のイメージだ。実行の部分が測定不能になるのはひとえに彼が注ぎ込む力の大きさと、ラウールくんの「実行」の手段が表現であるからだ。表現でアウトプットされる思いは、見た人の数だけ解釈の数がある。ラウールくんが詰め込む思いと、受け手がそこから感じ取るものが、ラウールくんの表現に無数の言葉を語らせているのだと思う。だから、彼の表現は他のなにとも比べられないくらい饒舌だ。

 

 表現を受け取った、その先に

 ラウールくんの言葉や表現を受け取ったあとは、いつも自分の生き方について考えざるをえない。ラウールくんが清らかにまっすぐに全力で生きている姿には、「さあ、あなたはどう生きる」と問われている気分に、勝手になる。

正直、今は人に胸を張って言える正解なんてない。ずっといろんなことを考えているけど、全部を投げ出したくて諦めたくてたまらない。

それでもなんとか、それじゃだめだ、変わらなきゃだめだと思えるのは、大好きで尊敬するラウールくんが全力で生きているからだ。

変わることは難しい。けれど、誰かから力をもらいながらなら、難しくても進める気がする。私にとってラウールくんはそういう存在だ。ほんとうに、出会えてよかった。

ほんとうにほんとうにありがとう。

ラウールくんが放つものに触れて刺激を受けながら、前を向いて、少しずつでも進める生き方をしたいと思う。

 

 

もしもここまで読んでくださった方がいらっしゃったのなら、ほんとうにありがとうございます。ほぼ自分用の文章で、もし共感してくださる方がいらっしゃったらすごいなあ、いいな、くらいの気持ちなので読みにくかったと思いますし自分語りみたいなのもちょっと入っちゃってます。お時間かけてこんなものを読んでくださってありがとうございました。あなたの明日が幸せな日になりますように!

 

追記

入れよう入れようと思って入れるの忘れてた話。

D.D.の最後、いつもなら左手のこぶしを握りしめて終わるんだけど、オーラスではピース作って2回前につき出していた。

私にはそれが「やったよ!やりきったよ!」って言っているように聞こえた。

 カメラの向こう側にいるファンの存在を信じて、意識してくれているんだろうなと思えてとても嬉しかった。

ラウールくん、無観客のイベントでたびたび「僕にはほんとにお客さんがみえましたね」って言ってくれる印象があるんだけど、(一番はっきり覚えてるのは2020TGC S/S  そのときはこの子ファンサうまいな~くらいの印象だった)D.D.のピースサインをみて  ああ、きっとほんとにみえてるんだろうな、と感じた。

 誠実でまっすぐなラウールくんが今日も好き。